メダカの飼い方

【基礎】メダカの飼い方・育て方、メダカ飼育の基本をプロが解説します!
こんにちは!
YouTubeアクアリウム大学で水槽解説動画を発信している木下です。
ここでは、はじめてのメダカ飼育基本編というところで、メダカの特集をしていきたいと思います。
これから春に向かっていくにつれて、メダカを飼育する最高のシーズンとなっていきます。
最後までこの動画をご覧いただければ、メダカ飼育の基本がどんな方でも身について安心してメダカを買うことができます。
メダカ飼育で不安な方や失敗を繰り返している方は、ぜひこちらの記事を参考にしていただければ嬉しいです。

メダカ飼育が流行っている理由

まず、近年メダカ飼育がものすごく流行っているのをご存知でしょうか。
テレビなどでも頻繁に取り上げられていたり、ホームセンターに行けばメダカを販売しているところ多いと思います。
その理由が、大きく4つあります。
・日本の気候にマッチしていること
・繁殖が簡単であること
・屋外でも飼育できること
・種類が豊富であること
ということで、飼育が簡単で繁殖もできる、そして色々な種類がいる。
こういったところが、メダカ飼育が非常に流行っている理由ではないかと思います。
メダカの特徴について

メダカってそもそもどういった特徴を持っているのか。
よくわからない方もいらっしゃると思いますので、初心に帰ってお話をしていきたいと思います。
メダカの特徴について、大きく3つに分けてご説明いたします。
メダカの寿命
じつは、メダカの寿命って1から2年ほどしかないんです。
非常に短いですよね。
この1年の間でメダカを精一杯楽しむということが、メダカ飼育の1つの醍醐味かもしれません。
ただ、例外として飼育方法によっては、3年〜5年程度飼育された方もいるようです。
メダカの繁殖期
春から夏の終わり、大体9月10月頃までがメダカの繁殖期となっています。
比較的この水温が暖かくなってくる時期、これがメダカの繁殖期となります。
やはりメダカ飼育といえば、赤ちゃんを育てて新しい世代も楽しめるところに面白みもありますから、ぜひメダカ飼育をする上ではメダカの繁殖まで視野に入れて取り組んで欲しいと思います。
メダカの種類
2025年現在では、メダカの種類は100種類以上いるとされていますが、皆さんご存知でしょうか。
ラメが入る非常に美しくカラフルな種類もいますので、メダカを選ぶことも1つの楽しみとなっています。
おすすめのメダカをご紹介
おすすめのメダカを今回5種類ピックアップいたしました。
私のおすすめは、黒メダカ、ヒメダカ、青メダカ、白メダカ、楊貴妃メダカの5種類です。
それぞれの特徴をご説明いたします。
黒メダカ

最も一般的なメダカが黒メダカです。
なぜ最も一般的かと申し上げますと、北海道以外の日本各地に生息している天然のメダカだからです。
ただ、残念なことにこちらの黒メダカは、近年自然界で減少傾向にある非常に希少価値の高いメダカとなっております。
黒メダカを飼育する際はそういったことも理解しながら大切に育ててあげることをおすすめいたします。
特段派手さがあるメダカではないんですけども、シックなこのメダカ本来の色合いを持つところがすごく気に入っています。
もし、どの種類のメダカを飼育しようか迷われている方は、ぜひ黒メダカを飼育してみて欲しいなとおもいます。
メダカ本来の美しさを楽しむことができる、素晴らしい生き物です。
ヒメダカ

ヒメダカを天然個体と勘違いされている方いらっしゃますが、ヒメダカは改良品種で生まれてきております。
黄色味がかった鮮やかな色が特徴的なメダカとなります。
ヒメダカは主に肉食魚の餌用として開発された種でもあり、残酷ではありますがアロワナなどの餌として流通するケースが多いものです。
そのためかわかりませんが、ヒメダカは少しだけ体が弱い印象を持っています。
少し飼育が難しい面もありますので、失敗リスクを軽減させるならヒメダカより黒メダカがおすすめです。
青メダカ
黒メダカよりほんのり青い色合いを持ったメダカとなります。
目を見張るような真っ青という色合いではなく、ほんのり青が入っているというようなイメージを持っていただくと良いかと思います。
青色の濃さにつきましては個体差がありますので、差があることを理解しておきながらご自身の気に入った色合いを選ぶと良いです。
白メダカ

白色が本当にとても鮮やかできれいなメダカとなります。
ビオトープなど、中が暗くなるようなところにメダカを入れて目立たせたい場合は非常におすすめです。
この後紹介いたしますが、楊貴妃メダカとコラボレーションさせ混泳させたりすると、水槽内を一気に華やかにすることできます。
そういったところに、白メダカは非常に魅力があると思っています。
楊貴妃メダカ
オレンジ色の美しいメダカで、熱帯魚かと思わせるぐらい鮮やかです。
とにかく水槽内を明るくしたい方におすすめのメダカとなりますので、華やかにしたい方ぜひ選んでみてください。
白メダカとのコラボレーションも非常に美しくおすすめです。
メダカに必要な飼育機材

メダカを飼育するには、水槽、底床、フィルターと照明、エサとカルキ抜きが必要です。
それぞれ、わかりやすくご説明いたします。
メダカ用の水槽
まず、水槽ですが30センチ以上の水槽を用意することをおすすめいたします。
それ以下のサイズでも飼育することができますが、水量が多いと水質や水温変化が起きにくく飼育がしやすくおすすめです。
なお、プラスチックのケースでも飼育することできますが、水槽ヒーターは使えないのでその点は注意をしてください。
屋外で飼育する場合は、水蓮鉢やタライでも問題なく飼育することできます。
ただし、夏の強い日差しによる水温上昇や、逆に日光が当たらないことによる日照不足には注意です。
メダカは太陽の光を浴びないと調子を崩すため、例えば夏の強い日差しの場合は、水槽の半分だけ暖簾などをかけて影を作るなどし、完全遮光しないようにしましょう。
メダカのフィルターについて
ろ過フィルターはなくても、飼育をすることができます。
ただし、経験上それは屋外の場合で、室内で飼育をするならフィルターをつけることをおすすめいたします。
屋外では、太陽光による紫外線殺菌に加え、風が吹くことで水の表面が揺れて酸素が供給されるなど、自然の力によりメダカが好む環境が構築されやすいとされています。
それに対し室内でメダカ飼育をする場合は、太陽光や風が発生しないため、フィルターを設置してあげることを推奨しています。
おすすめのろ過フィルターは、投げ込み式フィルターやスポンジフィルターといった、簡易的なフィルターが望ましいです。
メダカは、強い水流が苦手なため水流を弱く設定できるフィルターが望ましいでしょう。
メダカの照明について
照明は、朝と夜の変化をつけるために必要ですし、メダカは太陽の光を浴びることで成長に必要なビタミンの一部を体内で合成しているとされています。
メダカが室内飼育が難しいとされている理由はここにあり、エサをなかなか食べてくれなかったり、食べていても痩せてくる、睡眠障害などによってお魚衰弱する可能性もあります。
そのため、照明用タイマーなどを併用し、毎日決まった時間で10時間前後照明が点灯するようにように心がけましょう。
メダカ用のヒーター
基本的にメダカ飼育には水槽ヒーターは不要です。
ただ、熱帯魚用の水草を使用したレイアウト水槽でメダカを飼育したい場合は、冷たくなってしまうと枯れてしまいますのでヒーターが必要となります。
メダカの底床について
水槽の底に敷く砂や砂利、ソイルを総称して底床と言います。
メダカ飼育に底床は必須ではありませんが、もし底床を敷きたい場合は、メダカ飼育用と記載のある商品からお好きなものを選んで敷いてください。
ちなみに、メダカ飼育に赤玉土を使われている方もいます。
私も赤玉土を使用したことがありますが、初心者の方には赤玉土より砂利とか砂、ソイルが簡単に管理できると思います。
なお、底床の色が濃いとお魚がはっきり見えますし、逆に明るい色だとメダカがはっきりとは見えにくくなってしまいます。
ただ、明るい底床は水槽の中が明るく開放感あるように見えますので、ここは好みで選んでいただけると良いかと思っています。
メダカの餌について
メダカ用の餌でしたら大抵大丈夫ですが、私はGEX社のプロバイオフードを好んで使用しています。
ただ、メダカの餌は夏と冬で与え方を変える必要があります。
メダカは、屋外で飼育する場合や水槽用ヒーターを使わない水槽だと、冬は水温が冷たくなることから冬眠をします。
冬の冬眠時期などの活性が低い場合に無理に餌を与えると調子を崩してしまうので注意をしましょう。
また、繁殖を主とする場合は、夏の活性が上がっている時期はマメに餌を与えてしっかり栄養を摂らせましょう。
ここで、栄養が不十分だと生まれてきた赤ちゃんが発育不良となったり、冬の冬眠時期を乗り越えにくいとされているからです。
カルキ抜きについて
水道水のカルキを抜くためには、メダカに限らず金魚、熱帯魚にもカルキ抜きが必要となります。
メダカにおすすめの水草
メダカは水草が無くても飼育をすることができますが、もし入れたいのであれば浮草がおすすめです。
ホテイアオイ、フィランサス、アマゾンフロッグピットが良いです。
水中に入れる水草は、カボンバとかアナカリスなどが有名ですが、私はただ浮かべておくだけで良いマツモがおすすめです。

メダカの繁殖条件について

メダカの繁殖に必要な条件というところで、大きく3つに絞らせていただきました。
これだけ守っていただければ、メダカの繁殖が比較的誰でも簡単にできると思います。
照明については、一般的に8時間から10時間で大丈夫なんですが、繁殖目的の場合は12時間前後点灯するようにしましょう。
水温は、18度から26度と水が温かくないと繁殖環境とならないため、この水温をキープするようにしましょう。
そして、最後は餌です。
とにかくお腹をいっぱいさせてあげることがすごく大切です。
ただ、餌を与えすぎることで水を汚してしまうのはNGですから、メダカが食べきれる量をこまめに与えていくことを心がけましょう。

メダカ飼育のまとめ

はじめてメダカ飼育する方が参考になるよう、メダカの飼育方法総集編として解説をさせていただきました。
メダカの種類や飼育方法、そして繁殖まで記載しましたので、もしわからないところありましたら、こちらの記事を何回か振り返っていただき確認していただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは皆様素敵なアクアリウムライフをお過ごしください。

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