【プロの水槽業者が教える】活魚水槽が汚れる理由と対処方法を徹底解説
活魚水槽が汚れる理由と対処方法を徹底解説
タイやアジ、フグ、カニやウニ、貝類など、活魚水槽と呼ばれる水槽は、国内外問わず多くの飲食店で見ることができます。
演出で活魚を泳がせているケースもありますが、多くのケースではお客様へ食事として提供するために水槽で一時的にストックしているものです。
そんな活魚水槽、じつは短期間でも水槽へ収容するとなれば、冷却をする装置をはじめ水を浄化するためのろ過フィルターなど、本格的な飼育水槽が必要です。
しかし、活魚水槽は給餌をせずに管理をする設計となっていることが多く、餌を与えたり活魚が水槽の中で長期間いるとなれば水槽の水はあっという間に汚れてきてしまい、活魚が元気を無くしてしまうこととなります。
ここでは、活魚水槽が汚れてしまう原因から、活魚水槽の正しい管理方法、プロへ掃除を依頼するメリットをご紹介いたします。
活魚水槽が汚れる主な理由
活魚水槽が汚れてしまう理由としては、さまざまな要因が関係しています。
ここでは、考えられる主な理由をご紹介いたします。
餌の残りや排泄物の蓄積による汚れ
最もよくある活魚水槽の汚れる原因として、活魚が食べ残した餌や排泄物が水槽の底に溜まることで、水質を悪化させてしまいます。
餌や排泄物となる有機物はアンモニアとなり、バクテリアと呼ばれる微生物が硝酸塩と呼ばれる弱毒まで分解をしてくれますが、分解の過程または硝酸塩が蓄積するとことで、活魚にとって暮らしにくい水槽環境へと悪い変化をしてしまいます。
藻類の発生
水槽照明や太陽光などの外光が照射されることで、水槽面に緑色や茶色の藻類、いわゆるコケが発生しやすくなります。
藻類は直接的に生体へ影響が出ることはありませんが、藻類が発生すると美観が損なわれるだけでなく、水質が悪化が起きているサインの可能性もありますので、速やかに水質を測定して状況を確認することも大切です。
ろ過フィルターの不備について
ろ過フィルターが目詰まりしてきた、循環ポンプの性能が劣化してきている、メンテナンス不足で汚れてしまうことで、水質が著しく悪化することがあります。
また、活魚水槽でよく起こるケースとして、水槽内に活魚が多すぎる、いわゆる過密飼育となれば、排泄物などの汚れが増加し水質悪化のリスクが高まります。
活魚水槽のろ過システムは、オーバーフローシステムと呼ばれる水槽台の中にもう1つ水槽のような、本格的なろ過フィルターが設置されていることが多いです。
ただ、本格的ではありますが、複雑な構造となっているため、なかなかメンテナンスをするのが億劫になる場所の1つとも言えます。
水換え不足
活魚水槽はあまり水換えしないケースも多いですが、水換えを怠ることで水質が悪化し、病気になったり水槽に藻類が生えて景観が悪くなる可能性が高まります。
水換えで使用するのは天然海水または人工海水ですが、天然海水は活魚屋さんからもらえることもあるかもしれませんが、人工海水はご自身で調達する必要もありますし、塩分濃度も調整するため、海水の取り扱いに慣れていなければハードルはやや高めです。
もし、人工海水を上手に使うことが難しいと判断した場合は、いつも仕入れをする活魚屋さんに綺麗な天然海水がもらえるか、または購入できるか相談すると良いでしょう。
水槽の汚れを防ぐための対処法
活魚水槽の汚れをできるだけ抑えて綺麗な水槽を維持管理するためには、まず餌は原則与えないようにしましょう。
一般的な活魚水槽は、飼育するのではなく一時的なストック水槽という用途で制作されているため、ろ過能力があまり高いものではありません。
そして、人が食べるものが入る水槽となるため、できる限り藻類が少なく清潔感のある水槽が望ましいと言えます。
直射日光が当たる場所は避けて、水槽照明もお客様がいらっしゃる時間を中心に1日最大で8時間以内に留めるようにすると効果的です。
水槽で泳がす活魚の数についても入れすぎないように注意をし、ろ過フィルターの清掃、コケ取り清掃、水換え作業は2週間に1度程度と、定期的に実施するようにしましょう。
換水量は水槽のサイズや設備、収容数にもよりますが、水槽全体の半分から3分の1程度実施するのを1つの目安とします。
なお、水換えに使う水を調整剤など使って調整する場合は、必ず活魚水槽でも使用可能な人体に影響の出ないものだけにしてください。
プロへ活魚水槽の掃除を依頼するメリット
活魚水槽を綺麗に維持管理するためには、専門知識はもちろん、時間と労力も必要です。
プロは水槽のサイズや活魚の種類に応じて最適な清掃方法を熟知しているため、活魚にストレスを与えにくい作業を行うことができます。
とくに、普段なかなか手が出しにくい、水槽のろ過フィルターや冷却設備などのメンテナンスも、一括で点検清掃してもらえる点が、依頼をする上での大きな利点となります。
お店の面目を保つためにも、藻類や水垢などの汚れを徹底的に除去し、水槽掃除の専用道具を使い新品同様に仕上げてくれます
また、プロは水槽の異常や設備の劣化を迅速に発見し、適切なその場で処置、または対処法を提案してくれることで、活魚の病気や水槽設備のトラブルを未然に防ぐことができます。
活魚水槽を綺麗に保つために
活魚水槽は来客への鑑賞PRだけでなく、活魚が元気で快適に過ごすために役割を持っています。
しかし、適切に管理をしなければ汚れがたまりやすく、水質悪化や活魚の健康被害へも繋がってしまうものです。
日々のケアを心がけつつ、プロの清掃サービスを活用することで、見た目も清潔で活魚たちが快適に暮らせる環境を長く保つことができます。
日々の活魚水槽の管理や汚れでお困りの方は、水槽掃除のプロへご相談くださいませ。
商品やサービスに関する
ご相談・お見積依頼
Consultation and Estimate
まずは、お気軽にご相談ください。
ご提案・お見積りは無料です